1958-07-31 第29回国会 参議院 法務委員会 閉会後第1号
なお、佐藤金蔵さんの警察に留置中におきまして肋骨骨折の負傷をされたのにつきまして、いろいろの事情はございましたが、レントゲンの診察がおくれ、その結果、釈放が若干おくれたことは、警察といたしましてもこの点は遺憾であった、かように存じております。
なお、佐藤金蔵さんの警察に留置中におきまして肋骨骨折の負傷をされたのにつきまして、いろいろの事情はございましたが、レントゲンの診察がおくれ、その結果、釈放が若干おくれたことは、警察といたしましてもこの点は遺憾であった、かように存じております。
この際、警察官七名が投石によって負傷し、一方、浦安町民佐藤金蔵外四名が建造物侵入、暴力行為等処罰に関する法律違反現行犯人として逮捕されたのであります。町民は逮捕者の釈放を要求いたしまして、工場内資材倉庫見張所付近にすわり込みをするに至りました。そこで浦安町長らは、小松川警察署長に逮捕者釈放を交渉したがいれられず、依然として対峙が続けられたのであります。
初めに皆様にお断わりいたしたいと思いますが、本州製紙江戸川工場事件に関しましては、本日、佐藤金蔵君、松田小松川署長外関係者を参考人として招致する予定になっておりましたが、佐藤金蔵君が余病併発のため、まだ安静を要する状態でありますので、参考人の出席要求は見合せることにいたした次第でございます。この点御了承いただきたいと思います。
○川合説明員 佐藤金蔵氏の逮捕から釈放までのこと、これはおそらく十分御承知であろうと思いますので、くだくだしく申し上げません。湿布は本人でやりませんで、これは監視の巡査が薬品その他をまじえて湿布をしてやっておるのであります。
○島上委員 それから、肋骨を二本折られて苦痛を訴えた佐藤金蔵とかいう人が、苦痛を訴えましたけれども、医師の診察を受けさせなかった。あくる日、他の留置人の病気診断のために医師が来たときにそれを訴えたが、それでも受けさせなかった。そしてわずかにタオルによって湿布をした、冷たい水で冷やした。
○委員長(青山正一君) 次に、先般当委員会において調査いたしました本州製紙江戸川工場事件に関しまして、人権擁護の立場から、佐藤金蔵君、小松川警察署長外関係者を参考人として出席要求の件につきましては、去る二十七日の委員長及び理事打合会において閉会中実施することに打ち合せをみておりますので、この際、本件調査について参考人の出席要求を決定いたしておきたいと存じますが、御異議ございませんか。
私の方では、万一柳町さんのおっしゃる通り、あるいは佐藤金蔵さんのおっしゃる通りであるといたしますれば、やはり警察官の多くのグループによる警備の方法、あるいは群集を退去せしめるときの方法、その場合における警棒の使用方法、その点によって、また留置場の処置等によって、行き過ぎがある、またそうして人権じゅうりんの事実が認定されるならば、何らかの形において勧告はいたさなければならぬと思っております。
○島上委員 佐藤金蔵という人が肋骨を二本折られておりますが、小松川警察署へ留置して、本人が非常に苦痛を訴えているのに、そうして他の留置人の病気診察のために医者が来た機会にぜひ私も見てもらいたい、こういうことを訴えたのに、それを全然聞き入れないで、二日間も放置しておいた。
○鈴木説明員 最初は、私の方では、佐藤金蔵さんの留置場における処遇をまず重点的に調べたのであります。その後小松川警察署に私の方の調査員あるいは法務局の者が参りまして、いろいろその当時の実情を聞いたのでありますが、最初の佐藤金蔵さんの供述とこの小松川警察署の留置場の管理者のその当時の状況についての供述とがやや食い違っております。
四十数名の人間は二週間以上、私と佐藤金蔵さんの二人が二カ月、その他の方はその後の診断によりまして二カ月を要するという診断がされておる人もおります。しかしそういう方たちの名前をここで一々申し上げるのは、はなはだ遺憾でございますが、名簿を持っておりませんので、その点は御了承置きを願いたいと思います。
○川合説明員 佐蔵金蔵氏につきまして、私どもの調査したところをごくかいつまんで申し上げたいと思いますが、佐藤金蔵被疑者の行動は、六時十五分におきまして喜工場内の会議室付近でガラスドアなどを足でけ破っている現行的な行為なのであります。これを発見して逮捕を第一にやりましたのは第二機動隊の野村という巡査であります。
それから佐藤金蔵氏の場合におきましても、警察官がくつで押しつけたんじゃないかというふうなことで、私どももびっくりして調査をしたのでありますが、佐藤氏が現行犯を巡査に見つけられまして、これを引致しようとしましたところが、屈強な漁民がそうはやらせじとばかりに、私どもの警察官に向ってきたわけであります。
○門司委員 それから最後にもう一つ聞いておきたいと思いますことは、今問題になっております佐藤金蔵さんの負傷事件であります。報告書の中にも書いてあるのがありますが、これを見てみますと、この佐藤さんも別に抵抗はしなかった。いきなり文句一つ言わないで手錠をかけられて、同夜九時ごろ小松川署に留置された。
本件の事件につきまして、特に工場内に発生しましたこの事件の騒擾の際に、こういう騒ぎの際における警察官の警棒使用の件、それからまた、佐藤金蔵さんの重傷を受けられておる場合の留置場の処置、そういうものに対しましては、ただいま慎重に調査をいたしておりますので、調査の結果を得ましてから、また御報告いたします。
○説明員(鈴木才藏君) 今、御指摘の佐藤金蔵さんの件につきましては、私の方の調査員がみずから佐藤さんにお会いいたしております。今、御指摘のような事実通りの供述を得ております。これは、その供述に基きまして、小松川警察署の留置人、被疑者としての留置人の取扱いに対しては、人権上はなはだ遺憾な点があることを認めざるを得ないのであります。
○加瀬完君 人権擁護局の立場から、留置場での佐藤金蔵さんのことは御調査になられているようでございますが、その他にも、今私が幾つか例をあげましたが、警棒によって、警棒等使用規程に反する行為まで御調査していただきたいと思いますが、調査していただけますか。
佐藤金蔵君という漁民のごときは、警官の暴行を受けまして肋骨二本を折り、全治二ヵ月の重傷で、三日間も留置をせられたということは、実に言語道断であります。(拍手)漁民の中には、敵は工場ではなくして警官だといって憤激をするに至っては、明らかに警察側に行き過ぎがあったと思うのであります。(拍手) 今後の汚水対策につきましても、農林大臣は、すみやかに案を立てる必要があると存ずるのであります。
○大川光三君 いずれ慎重調査の上、真相が判明すると存じまするけれども、先ほどの御説明のように、佐藤金蔵さんを奪い返そうとする、あるいは渡すまいとするいざこざの際に、肋骨の骨折が起るということは想像がつかぬのであります。
佐藤金蔵さんの言い分はそこに入っておるのですか、この点を。
○亀田得治君 佐藤金蔵さんのやつは入っておりませんか。
○説明員(浜中英二君) 検挙いたしました者の中で佐藤金蔵さんのことであろうかと思うのでありますが、私がここに来るまでに報告を受けましたところによれば、胸が少しおかしいということでございましたので、警察の方におきまして積極的レントゲンをとるようにいたしました。それをとらしたのでありますが、その結果はまだはっきり現われておりません。